愛されたかった幼少期

先日クライアント様のヒプノセラピーをして

感じた事がたくさんあったので

今日は私の幼少期を少し書いていこうと思います。

私は兄と弟に挟まれた３人兄弟の真ん中に生まれました。

３つ上の兄には生まれつきの障害があり

母はずっと兄を心配してきました。

私も生まれつきの病気がありました。

昔から体が弱く、体も細く

食に対して欲のない子で

兄がとてもヤンチャで元気だったので

欲のない私はお菓子や食べ物を

ほぼ兄にあげていました。

小児喘息やアトピーもあり、

体調不良の原因がなかなか確定せずに

いろんな漢方を飲まされたりしましたが

苦い漢方などお薬も平気なタイプでした。

一度は悪化していく原因がわからず

お医者さんに「諦めてください」と言われたそうですが

母は諦めませんでした。

今ほど情報のない世界でしたが

色々探していくうちに病気と原因が確定して

５歳の時に長く入院をし、手術をしました。

クリスマス会を病院でした事を覚えています。

その入院を終えてから

毎年検査をし続けて

今ではもうすっかり元気です。

私が小学２年生の時に、弟が生まれました。

弟は本当におとなしくて聞き分けがよく

母の代わりに私はよく面倒を見ていました。

とても可愛がっていました。

私が中学２年の時に両親が離婚しました。

色々あって揉めて別れたのを見ていた私は

専業主婦だった母が働きに出るようになり

よく泣く母と小さな弟を

「私が守らなければ」と強く思いました。

父は離婚するときに私に

「お前はお母さんについていくんだからもう俺の子じゃない」

と言いました。

兄弟の中でも言われたのは私だけです。

とてもショックで

この言葉は呪いとして私に残り

その後の人生に大きな影を落とすのですが

昔から冷静だった私は

「この人は家族がいなくなることで取り乱しているんだなぁ」

と思ってしまいました。

そもそも離婚に至ったのは

父が事業に失敗し、働かなくなり

飲んで暴れるようになったからなのですが

本人は裏切られる、というような感覚だったと思います。

そこから私は自分の心に蓋をしました。

思春期でもあった私にも

色々と悩みがありましたが

昔からクールに見られて

外見的に強く見られることから

母には言えませんでした。

いじめられていることも

大好きな母が知ったら悲しむだろうと思うと

絶対に言えませんでした。

とても孤独でした。

小さい頃から、兄のことで大変で

弟ができて、さらに両親が離婚して

よく泣いていた母もずっと頑張ってきたので

私は母に甘える隙が無かったのです。

小さい頃から父親が好きだった私は

離婚の時に突き放され

父親に何かを求めることをやめましたが

解消されなかった私の想いは

恋人になる人に向きました。

年上の男性に

父親の代わりの愛を求めるようになりました。

このような経緯を辿る人は少なくないように思います。

今では自分の色々な心の問題と向き合って

自分の心を知ることで解消し

年上の男性を好きになることは無くなりました。

父との関係も良好ではありませんが

距離を保っています。

本当は小さい頃から

母に甘えたかった。

兄ではなく、私だけを見て欲しかった。

私を褒めて欲しかった。

いじめられた時も

部屋のカーテンにくるまって

一人で声を押し殺して泣くんじゃなくて

母に甘えて泣き叫びたかった。

父に愛されたかった。

恋人に父親の姿を投影するのではなくて

父親本人に愛されたかった。

褒めて欲しかった。

愛されたかった。

お母さん、私はここだよ。

愛してよ。

お父さん、行かないで。

愛してよ。

私はここにいるよ！

私、頑張ってるよ。

私を認めてよ。

これを読んで少し思い当たりがある人も

あら、えみゅーさん大変だったわね、と思う人も

泣きそうになるくらい心が痛む人も

いろんな受け取り方、重ね方があると思います。

私たちは自分で思っている以上に

本当に幼い頃から傷ついています。

先日のクライアント様は

年子だったために

お母様がいつも弟を抱っこし

自分はお父様に抱っこされることが多くなり

周囲からお父さん子だね、と育てられました。

本人ももちろんお父さんを嫌いではないそうですが

ヒプノセラピーで

催眠状態の潜在意識に聞いてみると

本当はお母さんに抱っこされたかったそうです。

弟ができたから

なんだかそういうポジションになり

ずっと我慢していたそうで

ご本人も驚いていました。

潜在意識は知っている

私たちの潜在意識は

私たちの魂の声を全て聞いてきました。

あなたが外に出さなかった心の声を

全て、知っています。

今の顕在意識で考えてもわからなくても

幼かった頃の自分の

愛情不足を解消できずに蓋をしているために

今、人間関係がうまく行かなかったり

コミュニケーションが下手だったり

恋愛がうまく行かなかったり

色々なところに支障が出ている人がとても多いです。