
今日は、水星逆行について
解説していきたいと思います。
「水星逆行の時期は、株価が暴落したりするから要注意。」
占星術界隈や投資家界隈で、まことしやかに囁かれるこの噂。
「ただのオカルト」「偶然の積み重ね」と片付けるのは簡単ですが、実はこれ、金融工学や学術の世界でも真面目に研究されているテーマだということをご存知でしょうか?
今回は、日常に転がるオカルトの枠を超え、
世界48カ国の株価データを分析した最先端の学術論文、そして日本経済新聞社が公式発表している「日経平均の歴代ワースト20」という2つの強力なアプローチから、水星逆行と金融市場の「相関関係」を徹底検証します。
そもそも「水星逆行」とは?なぜこれほど騒がれるのか
1. 「逆行」の仕組み
水星逆行とは、地球から見て水星が「他の天体とは逆の方向(西から東)に動いているように見える」現象のことです。実際に水星がバックしているわけではなく、地球との公転速度の差によって生じる「追い越し時の錯覚」のようなものです。
水星は年に3〜4回、それぞれ約3週間ずつこの逆行期間を迎えます。
2. なぜ「水星」がターゲットなのか?
古来、占星術において水星はローマ神話の伝令神「メルクリウス(ギリシャ神話のヘルメス)」に例えられてきました。ヘルメスは、羽の生えたサンダルを履き、知恵や商業、旅人、 tender そして「情報」を司る俊敏な神です。

このことから、水星は現代社会でも以下のテーマを司る天体とされています。
- 通信、連絡、情報、言葉
- 交通、移動、物流
- 契約、取引、ビジネス、知性
- システム、精密機械
つまり、水星の動きが「乱れる(逆行する)」ということは、これら日常のインフラやコミュニケーション、取引全般にバグや遅延が生じると解釈されるのです。
現代の金融市場は、インターネットと超高速電子取引で成り立っているため、「水星逆行」が市場心理に与える影響は無視できないものになっています。
【検証①】日経平均・歴代急落日 vs 水星逆行
では、実際の株式市場はどう反応してきたのでしょうか。
日経平均株価の1日の下落率ワースト20の日付と、その瞬間の水星逆行の有無を照合してみましょう。
| 順位 | 急落年月日 | 下落率 | 水星逆行の期間 | 判定 |
| 1 | 1987.10.20 | -14.90% | 1987年10月17日 〜 11月06日 | 🔴 逆行期間中 |
| 2 | 2024.08.05 | -12.40% | 2024年08月05日 〜 08月29日 | 🔴 逆行期間中 (開始当日) |
| 3 | 2008.10.16 | -11.41% | 2008年09月24日 〜 10月16日 | 🔴 逆行期間中 (最終当日) |
| 4 | 2011.03.15 | -10.55% | 2011年03月31日 〜 04月23日 | ⚪ 期間外 (逆行の2週間前) |
| 5 | 1953.03.05 | -10.00% | 1953年03月09日 〜 04月01日 | ⚪ 期間外 (逆行の4日前) |
| 6 | 2008.10.10 | -9.62% | 2008年09月24日 〜 10月16日 | 🔴 逆行期間中 |
| 7 | 2008.10.24 | -9.60% | 2008年09月24日 〜 10月16日 | ⚪ 期間外 (終了の8日後) |
| 8 | 2008.10.08 | -9.38% | 2008年09月24日 〜 10月16日 | 🔴 逆行期間中 |
| 9 | 1970.04.30 | -8.69% | 1970年04月28日 〜 05月22日 | 🔴 逆行期間中 |
| 10 | 2016.06.24 | -7.92% | (該当なし) | ⚪ 期間外 |
| 11 | 2025.04.07 | -7.83% | 2025年03月15日 〜 04月07日 | 🔴 逆行期間中 (最終当日) |
| 12 | 1971.08.16 | -7.68% | 1971年08月13日 〜 09月05日 | 🔴 逆行期間中 |
| 13 | 2013.05.23 | -7.32% | 2013年06月26日 〜 07月21日 | ⚪ 期間外 |
| 14 | 2000.04.17 | -6.98% | (該当なし) | ⚪ 期間外 |
| 15 | 1949.12.14 | -6.97% | (該当なし) | ⚪ 期間外 |
| 16 | 2008.11.20 | -6.89% | 2008年09月24日 〜 10月16日 | ⚪ 期間外 |
| 17 | 2008.10.22 | -6.79% | 2008年09月24日 〜 10月16日 | ⚪ 期間外 |
| 18 | 1953.03.30 | -6.73% | 1953年03月09日 〜 04月01日 | 🔴 逆行期間中 |
| 19 | 2001.09.12 | -6.63% | 2001年10月02日 〜 10月23日 | ⚪ 期間外 |
| 20 | 1972.06.24 | -6.61% | 1972年07月25日 〜 08月18日 | ⚪ 期間外 |
- 水星逆行の「期間中」に起きた暴落: 9回 / 20回(全体の 45%)
- 水星逆行の「期間外」に起きた暴落: 11回 / 20回(全体の 55%)
注目すべきは、日経平均の歴史におけるワースト3が、すべて水星逆行中、それも「逆行が始まる日・終わる日(留)」のピンポイントで発生しているという点です。
ただの偶然と笑い飛ばすには、あまりにもタイミングが合いすぎています。
【検証②】世界48カ国の学術論文が証明した「ヘルメス効果」
「日本だけ、たまたま偶然が重なったんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし、このアノマリー(合理的に説明できない相場特性)をさらに広い視野で科学的に実証したのが、オークランド工科大学(AUT)の金融研究チームによる学術論文『Long Live Hermes! Mercury Retrograde and Equity Prices(ヘルメス万歳!水星逆行と株価)』です。
彼らは世界48カ国の主要な株価指数データを長年にわたり検証し、驚くべき結論を導き出しました。
論文が明かす驚きのファクト
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- 水星逆行期はリターンが「年間換算で3.33%低い」
膨大なグローバルデータを分析した結果、水星が逆行している期間は、通常期に比べて明らかに株価のパフォーマンスが低下していることが統計的に証明されました。
- 水星逆行期はリターンが「年間換算で3.33%低い」
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- 原因は星の重力ではなく「投資家心理のバイアス」
天体が物理的に株価を引っ張るわけではありません。論文では「投資家信念チャネル(Investor Belief Channel)」というメカニズムを提唱しています。
「水星逆行の時はトラブルが多い、取引で失敗しやすい」という占星術的なイメージを(意識的、あるいは無意識に)持っている投資家が、この時期に市場での取引を手控える(買いを手控える)動きを見せるのです。
- 原因は星の重力ではなく「投資家心理のバイアス」
- 古代ギリシャから続く文化的刷り込み
論文のタイトルにある「ヘルメス」は、前述した「取引の神」です。商業や交渉がうまく回らなくなるという古代ギリシャ時代からの古い文化的ミーム(刷り込み)が、現代の洗練されたはずの金融市場においても、投資家の心理的な「ブレーキ」として作用していると論じられています。
要するに、「水星逆行は危ない」という人々の不安や思い込みそのものが市場の流動性を下げ、結果としてリアルな価格下落を招いているのです。
⚡️ 今まさに直面している「2026年夏」の水星逆行はどうなる?
この「ヘルメス効果(水星逆行による心理的バイアス)」を踏まえた上で、私たちが今まさに直面している2026年夏の水星逆行をどう過ごすべきか見ていきましょう。
- 逆行開始(sR):2026年6月30日(または6月29日)
- 順行へ戻る(sD):2026年7月24日(または7月23日)
今回の逆行は、感情や家庭、プライベートな領域を司る「蟹座(♋︎)」のエリアで起こります。 この時期は、特に以下のようなメンタル・コミュニケーションのバグに警戒が必要です。
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- 感情の揺れ・センチメンタルな誤解: 蟹座は非常にデリケートで感受性の強いサイン。いつもなら気にならない些細な一言に傷ついたり、逆に身内や親しい相手に対して感情を爆発させてしまうような、情緒的なすれ違いが起こりやすくなります。
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- 過去へのノスタルジーと向き合う: 「復習」「見直し」のエネルギーが強く働くこの期間は、昔のアルバムを開くようなタイミング。過去の記憶や、未解決のままになっていた家族・親しい人との課題が再び浮上することもあります。これは「過去の感情的なしこりを手放すチャンス」でもあります。
- 「守り」の姿勢を点検する: 蟹座は自分の守るべきテリトリー(居場所や資産、人間関係)を大切にする星座です。この逆行期は、自分の財産の状況や、安心できる生活環境、本当に信頼できる人との関係性を「見直す」のに最適な時期となります。
この蟹座での逆行期間(6月30日〜7月24日)は、無理に攻める(新しい大きな取引や、感情的な決断をする)のではなく、一歩引いて、自分の足元や心の安定(=蟹座のテーマ)をメンテナンスする期間として使うのが正解です。
⚖️ まとめ:データと神話を味方につける
科学的にも統計的にも、水星逆行の時期に市場が神経質になりやすいことは間違いありません。
しかし、だからといって投資や経済活動をすべて止める必要はありません。
大切なのは、「あ、今は世間全体が『水星逆行バイアス(ヘルメス効果)』でちょっと臆病に、そしてイライラしやすくなっている時期だな」と、ゲームのルールを理解した上で客観的に立ち回ることです。
- 大切な契約書は、いつもの2倍慎重に読み直す。
- 大事な連絡は、一呼吸置いてから送信する。
- 電車の遅延やシステムの不具合を見越して、時間に余裕を持たせる。
古代から続くヘルメスの悪戯(いたずら)に慌てることなく、この「点検と整理のボーナタイム」を冷静かつスマートに乗りこなしていきましょう!

今後も色々な解説を続けていきたいと思います。
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